CBI年次大会 分子ロボット倫理シンポジウム2019 (市民講座)
環境対策における分子ロボットの倫理問題について
開催主旨:「効率重視」から「持続性重視」へ。科学技術の根本思想が、今、大きく転換しようとしています。化学肥料や農薬を用いた現代農業は、微生物、草、昆虫、動物の共生がもたらす炭素の循環を分断し、大地の疲弊しいては大気中の二酸化炭素やメタンガスの増加による地球温暖化の要因の一つとなっています。このような環境問題を解決するアプローチの一つとして、持続可能な開発目標(SDGs)の視点から、土壌細菌や植物による土壌への炭素貯留および生命を中心とした炭素循環による地球に易しい「循環共生圏農工業」が提唱されています。本シンポジウムでは、この生命を中心とした炭素循環における「分子ロボット」の可能性ならびに倫理的諸問題について議論します。
日時: 2019年10月23日(水)14:30 – 18:00 (13:30 受付開始)
場所: 東京都江戸川区タワーホール船堀 小ホール(5F)
主催: 分子ロボット倫理研究会
協賛: 情報計算化学生物(CBI)学会/東京工業大学循環共生圏農工業研究推進体
<<プログラム>>
第1部 14:30-16:00 循環共生圏農工業による環境対策
白戸康人 (農研機構,温暖化研究統括監)
「土壌への炭素貯留~持続的食料生産と気候変動緩和の両立」
山村雅幸 (情報理工学院, 教授)
「メタゲノム解析に基づく環境介入の倫理的課題 」
小長谷明彦 (情報理工学院, 教授)
「分子ロボットの倫理問題:循環共生圏農工業への展開」
休憩 16:00-16:30
第2部 16:30-18:00 農業の実際と環境問題における分子ロボット倫理
石川智久 (NPO法人地方再興・個別化医療支援, 理事長)
「元・医科学研究者による農業の実践」
河原直人 (九州大学, 特任講師)
「分子ロボット技術の研究開発ガイドライン策定のための論点」
パネル討論 「環境対策における分子ロボットの倫理問題」
モデレータ: 標葉隆馬(成城大学, 准教授)
パネリスト: 白戸康人, 山村雅幸, 小長谷明彦, 石川智久, 河原直人
講演会参加費: 無料(当日受付可、どなたでもご参加頂けます。)
分子ロボット倫理研究会URL: (https://molecular-robot-ethics.org/jp/)
循環共生圏農工業研究推進体URL: (https://symbiotic-ecosystems.info/)
お問い合わせ: TEL:045-924-5654