Home 分子サイバネティクス・分子ロボティクス定例研究会 第13回分子サイバネティクス・第57回分子ロボティクス定例研究会

第13回分子サイバネティクス・第57回分子ロボティクス定例研究会

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2024年9月12日(木)に群馬にて開催予定の分子ロボティクス定例研究会(分子サイバネ・進化トロニクス ジョイント研究会)に関しまして,下記の通りご案内申し上げます。

研究会プログラム(確定)

  • 14:10-14:15 開会挨拶
  • 14:15-14:30 鈴木充人(群馬大学)「外部刺激応答性のリン脂質-タンパク質非対称膜小胞内膜上でのタンパク質集積」
  • 14:30-14:45 三輪明星(群馬大学)「膜透過性ペプチドによる脂質二重膜を介したタンパク質の輸送」
  • 休憩
  • 14:50-15:30 竹井邦晴 先生(進化トロニクス・領域代表)(35分発表、5分質疑)
  • 休憩
  • 15:40-15:50 村田智 先生(分子サイバネ・領域代表)(10分発表)
  • 15:50-16:30 野村慎一郎 先生(分子サイバネ・計画研究代表者) (35分発表、5分質疑)
  • 移動
  • 17:00-19:00(予定) 情報交換会 JR桐生駅周辺 (5000円程度)

竹井 邦晴 先生 (北海道大学大学院情報科学研究院) 「進化するエレクトロニクス創出と柔らかいデバイスシステム」

要旨:2024年度から開始した学術変革領域研究B「進化トロニクス」では、機能的に進化するエレクトロニクスの実現を目指している。本達成には、仕組み、方法、新たな概念、そして材料や細胞などの制御が必要不可欠であり、本領域計画チームの技術と知見を融合することで進化トロニクスという新たな学術の創出を狙っている。そこで本発表ではまだ発足したばかりであるが目指すゴールとその計画研究の内容について簡単に紹介する。その後、本領域代表者が得意とし、進化するエレクトロニクスの要素の一つである機械的柔軟性を有したフレキシブルセンサとそのリアルタイムデータ解析手法について議論する。特に生体情報を常時計測し、その得られたデータを機械学習の一つであるリザバー計算で瞬時解析するエッジシステムについて説明する。

野村 慎一郎 先生 (東北大学大学院工学研究科) 「分子サイバネティクスにおける分子情報伝達機構の研究」

要旨:分子サイバネティクスは、分子レベルでの情報処理および制御を実現するための基礎技術として研究が進んでいます。そのユニットとして選ばれた人工細胞は、脂質膜で内外を隔てていますので、溶液中での分子コンピューティングの主役であるDNA等の核酸分子を膜越しに伝達させる必要があります。そうした分子情報伝達機構が天然にない場合、自作するしかありません。今回、分子スイッチ、センサー、トランスデューサーなどの分子ツールと、それらを協調させ複雑な情報処理を目指す我々の研究について紹介致します。これらの技術がもたらす未来の応用可能性についても皆様と議論できれば幸いです。