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第8回分子サイバネティクス・第52回分子ロボティクス定例研究会

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2024年4月22日(月)に第8回分子サイバネティクス・第52回分子ロボティクス定例研究会を開催いたします。ぜひご参加ください。

下記のGoogle フォームから参加登録をお願いいたします。また、現在一般講演を募集しております (15-20分程度。先着順、学生も可)。ご希望ございましたら同様に Googleフォームからお願いいたします。

研究会プログラム
14:45~14:50 開会挨拶
14:50~15:50 招待講演
招待講演1: 篠田 渉 先生 (岡山大学 異分野基礎科学研究所)

演題: 脂質ナノ粒子−エンドソーム脱出の分子機構 −分子シミュレーションによるアプローチ−

要旨: 核酸デリバリーのキャリアとして注目される脂質ナノ粒子 (LNP) は、数種の脂質とコレステロール、核酸の複合体コロイドであり、このような複雑で巨大な分子複合体構造を分子シミュレーションによって扱うには、時間空間スケールの問題のため、何らかの粗視化モデルを用いる必要がある。我々は定量性を示す粗視化分子力場SPICA (https://www.spica-ff.org/) を開発し、様々な脂質膜、タンパク質、核酸複合体に適用してきた。本講演では、SPICA力場を簡単に紹介した後、分子シミュレーションによる脂質ナノ粒子の構造解析、さらに核酸のエンドソーム脱出の分子メカニズムの解析として、LNPとエンドソーム膜との融合によって、LNPに内包される核酸分子がエンドソーム外に放出される過程の観測に成功した検討について言及する。

招待講演2: 平野 美奈子 先生 (岡山大学 工学部)

演題: 新規イオンチャネル活性測定法の開発と光活性化タンパク質の改変

要旨: 本研究会では、近年我々が取り組んでいる 1)新規イオンチャネル活性測定法の開発に関する研究と、2)光活性化タンパク質の研究について紹介する。 1. イオンチャネルの活性測定法の一つである人工脂質平面膜法の測定効率を高めるため、迅速にチャネルが組み込まれた人工膜を作製する技術を開発し、この技術を基に自動チャネル活性測定装置を開発している。これらの開発の詳細と、複数同時計測に向けた試みを紹介する。 2. 光活性化アデニル酸シクラーゼ (PAC) は青色光刺激によりATPからcAMPを産生するタンパク質であり、オプトジェネティクスのツールとして利用されている。本発表では、PACの活性に影響を与える部位の同定と、その部位の改変により創製した幅広い光量に対応可能な変異体群について紹介する。

15:55~16:40 一般講演
一般講演1: 高原 茉莉 先生 (岡山大学)「リポソームへの抗体固定化のための抗体脂質修飾法」
一般講演2: 別所 賢 さん(D2, 名古屋大学 瀧口研究室) 「浸透圧ストレス下でのリポソームの安定性に対するアクチン封入の影響」
一般講演3: 松浦 和則 先生 (鳥取大学)「ペプチドと脂質からなるウイルスレプリカの創製」
16:40~16:50 閉会挨拶
17:00~19:00 情報交換会
場所: 岡山大学カフェ ピーチユニオン4F
会費: 教員 5000円, 学生 2000円